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2018.03.25 Sun
『少女』 (犯罪心理捜査官セバスチャン)
(ネタバレ注意)


!!!!????って終わり方でした。

毎度毎度下巻の最後ーーー!!!!!ってなりますよね、本当このシリーズ。
ハンス・ローセンフェルトのほうがですね、ブリッジの脚本を書いている事もあって
それでブリッジの人物描写が本当好きなんですけどここにきてそれがめちゃくちゃセバスチャンでも映えているなあって思うんです。
一巻から読み返してみるとニコルとマリアが去った後のセバスチャンの行動が本当もうめっちゃ切ない。

自分が送ることのできる、いまとは違う人生、その可能性をかいま見てしまった。
(中略)
よく知っている感覚だ。長いこと抱えてきた感覚。喪失感。
(中略)
そうした事務的なことをすべて済ませたあと、その先へまったく進めずにいるのは、また別の話だ。


この後片づけをしている描写がもう本当に悲しく切ない。
ヴァニヤにセバスチャンが妻子であるリリーとサビーネとの別離をいつ話していたか覚えていないんですけど
(妻が死んだことは打ち明けていたけれどどういう経緯でリリーだけでなくサビーネも死んでしまったのかは話している描写がなかったような。ヴェルーヴェンの時も思ったんですけど海外の作家さんって日本だと間違いなく入れるだろうなーってシーンをさくっと省きますよね/笑。恐らくはヴァニヤと距離を縮める過程で話したのでしょう、きっと)
何でヴァニヤは家庭を持った事も大事な人を徹底的に喪った事もないのにここまで出しゃばってんの?
父親を今まで家族と思っていたものを失った、とか言わないですよね。
嘘を吐かれた!って相手の謝罪も受け入れず跳ね付け続けているのはヴァニヤだし。
犯罪を犯しました、嘘を吐きました。実の娘じゃありませんでした。
それが例えヴァニヤにとって許し難い行為でももう一度再構築しようと思えば出来るものなんですよ。
でも違うじゃん、セバスチャンは違うじゃん。相手亡くなってるじゃん。

懐かしの第1巻で「被害者の親があんな風にマスコミに受け答えできるものなんですか?」て言ったヴァニヤに
「君は子どもを殺された事があるのか?」
「ないですけど」
「なら黙ってろ。子を失ってどんな反応をするかなんて当事者にしかわからない」
ていうセバスチャンの発言が本当に良かったので、私は以降どれだけセバスチャンがクソな行動しようが発言しようが許してる。
だから今回の結末は本当に本当に悲しい。
しかも子どもを産んだ事もなく特定の男性と自分の家庭を築いた事もなく、両親の嘘も大人になっても許容できない自分が恵まれた立ち位置にいる事を微塵も理解できない小娘によって壊された事が悲しい。
君の置かれている状況は気持ちひとつで再構築もできるし徹底的に破壊する事もできる。
だけどセバスチャンが築こうとした幸せに干渉して破壊する権利はないでしょうよ。

今回ビリーもヴァニヤ(ヴァニヤはいつもですけど)も自分の正義に固執しすぎだと思う。
真実を話すことはすべての人々がハッピーになれる事ではない。嘘を吐く事は絶対悪ではない。
ビリーは「イェニフェルが正しかった」て認めてたけどヴァニヤは絶対認めないだろうし。
自分がして欲しい事は他人にとってもそうだとは限らないんだよ小娘
そんな真実を知るくらいなら知らないほうが良かった、と思う人間もいる。

あとマリアね。二回もニコルの命を助けたんですよ。
利用された、信用してたのに裏切られた。その気持ちはわかるけど。
でも娘をもう一度助けてくれた事も帳消しになるんだーってなんか微妙な気持ちになりました。
まあセバスチャンも質問に嘘で返したのは良くなかったと思うけどね、でもこれがセバスチャンだし/笑

ニコルとのシーンがあまりに幸せに満ちていたのでこの再びの別れのシーンはかなりショックで
ヴァニヤうっぜええええええって感情が先行してたんですけど最後まで読んだらもうそれすら忘れてたね……
ビリーがこのチーム唯一の常識人だとそう思っていた時期が私にもありました。

もう手遅れ感ぱないですよね。だからこその結婚式の描写、意味深な過去形なのかよって。
次回作どう出るのかわかんないですけどもう絶対近いうちにやらかしますね。
上巻でセバスチャンが「人をふたりも撃ってふつうでいられる筈がない」って言っていたのはこういう事か。

以下ついったーに書いたおまけの感想みたいな。
*****
凄く綿密に凝られていて真犯人がわかった後も最後の最後まで面白かった「少女」は間違いなく傑作。
だけどもセバスチャンの気持ちになるとつらすぎるんや……読んでて悲しくなるんよ……
私やっぱりカール・マークさんみたいに適宜オラついていて欲しいんだとおもう
セバスチャンもオラついてんだけど読み進めれば読み進めるほど
親しくなってその先それを失う事の恐怖による自己防衛に思えるんだよね、だから余計悲しい。
でもカール先生は違うじゃん、自撮り〜までローセにもアサドにも全力投球じゃん容赦ないじゃん、そこがいい。
事件が重いから釘打ち事件も最新作でのローセの過去の話も含めて重い事件が重なるから、なるべくカール先生は重くならないように振ってる。
モーナやリスに対して甘いところとか、逆に男性に対してシビアなとことか笑えるようにしてる。
セバスチャンはセックス依存症の描写すら悲しい。
埋めれない孤独を懸命に埋めようと足掻いていて悲しい。
ヴェルーヴェンといい、セバスチャンといい、やっぱり大事な人を失った人間の闇ってのは読んでいてつらい。
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