ふんだり蹴ったり(仮)ver.2.0
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2015.04.03 Fri
【読書感想】犯罪心理捜査官セバスチャン 上・下 他3点



何せ著者の片割れがあのブリッジの脚本家さんなので結末にはやはり期待しておりました。
なんというかバッドエンド的な結末を(笑)
メインとなるのはローゲル・エリクソンという少年の殺人事件なのですが
もうひとつ、セバスチャンが亡き母の遺品整理をしている時に見つけた20年以上前のアンナ・エリクソンという女性からの手紙。
その手紙には「セバスチャンの子どもを身篭っている為、彼と連絡を取りたい」
と書かれていて生前両親と疎遠(というか絶縁に近い)になっていたセバスチャンは当然この事を知らず。
2004年のスマトラ沖地震で愛する妻リリーと娘サビーネを亡くしたセバスチャンは
この女性と生を受けたかもしれない子どもを捜そうとします、これがメインの事件と平行します。

元々セバスチャンは殺人事件自体に興味はなく
人を探すなら警察の端末を使ったほうが良い、と利用する気満々でかつての同僚トルケルに近づくのですが
色んな人間関係、そしてかつてセバスチャン自身が通っていたパルムレーフスカ高校の校長を筆頭に
"一見完璧に見える外面に隠された裏の顔"
を知るうちに事件そのものに興味を示すようになります。
事件は登場人物がそこまで多くないので出てきた人物の中から犯人を予想するのはそう難しい事ではないのですが
この小説の面白さはそこではなくて北欧ミステリの定番?人物描写の巧みさですね。

セバスチャンも相当な人格破綻者ですがかつてセバスチャンと競い合ったとされるウルスラも結構アレ。
上のtwitterの感想でも書きましたがウルスラとヴァニヤがセバスチャンを嫌うのは同属嫌悪のような気がします。
自分の中の野心的な部分を包み隠さず見せられていて不快になるんじゃないのーと。
更にウルスラは自分の思い通りに動かない愛人のトルケルに対して"お仕置き"と称して夫を利用するし
この辺の自分の欲望の為なら他人を利用する姿勢なんてセバスチャンと同じじゃない?
と思わずにはいられませんでした、デキる女なんですがどちらかというと捜査面においては
ヴァニヤの方が登場回数が多いのでウルスラのデキる女ぶりがあまり描かれず
完璧主義者ぶりだけが強調されて最後までウルスラは好きになれなかった。
もっと活躍している場面が欲しかったね、登場した最初のほうだけじゃない?
有能ぶりがしっかり描かれていたのは。

そしてもう一人の女性捜査官ヴァニヤなのですが
(この先重要なネタバレあり)


彼女もウルスラ同様相当にデキる女性として描かれるのですが
ウルスラよりも彼女の描写に時間が割かれている事に気がつけば最後の展開も納得!
捜査中はセバスチャンと共に行動する事が多かったヴァニヤ、その過程でセバスチャンの事を
"事件を捜査する上では"そう悪くない相棒かも、と思い始めていた彼女でしたが
癌を寛解させた愛する父親とプライベートな時間を過ごしているところにセバスチャンが乱入した事から一気に嫌悪の感情を爆発させます。
元々"仕事上"のセバスチャンしか評価してませんでしたからね。
結末を読んだ後にもう一度最初からヴァニヤのセバスチャンに対する評価を読み直してみると本当面白い。

一緒に仕事はした事はないけれどセバスチャンの悪評は聞いている、
実際に会ってみてやっぱり嫌な奴、喋ると確実に不快になる。
だけど元々はセバスチャンへの憧れがあって警察官になったのですね。

さてこの一見あまり意味のないように見えるヴァニヤがキレるだけの父と娘のプライベートな食事の時間にセバスチャンが乱入するシーンですが
事件解決後、セバスチャンがアンナ・エリクソンの場所を突き止め家を訪れる場面で意味を持ってきます。
お察しの通り、セバスチャンの子どもはヴァニヤだったのですねー
結末だけ書いてしまうとあっけないですがヴァニヤが自分の娘だと知った時のセバスチャンの衝撃が読んでいる側にも伝わってきます。
父親はヴァニヤが自分の娘ではない事を知っている、だけどヴァニヤは父親と血が繋がっていない事を知らない。

「でも、ぼくには子どもがいるんだろう?」
「ちがいます、私には娘がいます。私の夫には娘がいます。あなたにはいません。
少なくともここにはいない。私とのあいだにはいない」
「じゃあ、娘は知らないのか」
「私の夫が本当の父親じゃないことを?ええ、知りません。夫はもちろん知っています。(略)あなたが娘にそのことを明かしたら何もかもめちゃくちゃになります」


父親は実の父親が"セバスチャン"だという事は知らないのかなー。
食事のシーンから察するにそれは知らないように見えるのですね。
いずれにしても知らなかったとは言え、娘の前で相当に酷い態度を取っていますよね。
ヴァニヤは知らない、そしてこれからも知らないまま。
セバスチャンが名乗り出る事はできない、だけどセバスチャンは知ってしまった。
亡き母の墓碑の前で自分が母親と和解しないままだった事を悔いる場面があるだけに(母親も母親でプライドがあって連絡を取らなかったであろうので似たもの親子なのかもしれないけれど)このまた同じ過ちを繰り返し、もうどうにもならない修正できない過去に向き合わされるセバスチャンの姿がきつい。

この辺りのすっきりしないモヤモヤ感、やっぱり嫌いじゃないですw

それにしても読み返すとよくできているなあ、と唸ってしまいます。
冒頭でいきなり死体を引きずるシーンから始まるのですが

男は人殺しではない(略)それに利己的な殺人ではないとしたら。
人ひとりの命が失われることでほかの命が救われるのなら。ほかの人たちにチャンスが人生が与えられるのなら
邪悪な行動だとはとても言えないのではないか。


この後もこの男の描写は「人殺しではない男」として表現されるのですが
最初の自己に対しての説明が入る事で「人を殺した言い訳」のようにミスリードさせているんですね。
実のところ「男は人殺しではない」
これ、そのまんまの意味だったりします。
 

☆夏を殺す少女 (創元推理文庫)
これ、結構前に読んだので面白かったにも関わらず内容が薄れてきてしまっているのですが
死亡事故が実は一連の殺人事件なのでは?という話です。
すべての事故現場にひとりの少女が必ず目撃されている事に気付いた弁護士エヴェリーンと
自殺に見せかけて殺された精神病院に収容されている少女の事件を調べる刑事ヴァルター。
まったく接点のないふたつがひとつの過去の陰惨な出来事で結ばれていた、というお話。
面白いんですけど、面白かったんですけど
問題の少女のその設定はちょっとずるいというか反則技スレスレですよね。

☆緑衣の女
白骨死体が発見されました、この死体は一体誰よ?
という話なので連続殺人事件が起こるわけでも華々しい推理が展開されるわけでもないのですが
重い!虐待描写がとにかく重い!!
ここの描写がきつくって読後感は悪くなかったし、
白骨死体がそこに埋められる経緯もすっと腑に落ちるのですがこの作者の「湿地」をどうしても読む気になれないのは
またこんな虐待描写が続いていたらきっついなあ、と思うからなわけで。
最後の結末を書く上で外せない描写なのでしょうがやっぱり重くてキツイ。
(この先ネタバレ)


被虐待者の女性が米兵と恋に落ちるのですが(そしてこの恋が虐待者である夫にバレてしまう)
最後にこのふたりをくっつけて終わらないところが北欧ですよねw
これアメドラだったら間違いなく米兵が迎えに来て一緒に過ごす、とかそういうハッピーエンドにもって行く筈w
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テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学
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